目に見える美しさは、見えない美しさに育まれる。
日本文化の美の英知を背景に時をかけて磨き抜いた美の精神。
KIHINとは、
コスメデコルテが叶える唯一無二の美しさです。

独自の美の精神とともに
ブランド誕生以降、長い歴史と経験の中で培った
ものづくりの誇りを大切に守り続けてきました。

国を越えて人々を魅了する
日本の美しい心とクラフトマンシップを
絶やすことなく、後世に伝承するために、
日本の伝統工芸の分野で活躍する女性を応援してまいります。

未来を照らす感性に満ちた女性たちの
「ものづくりの誇り×KIHIN」に込める想いをお届けします。

New Episode
支援先「一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会」動画の再生回数に応じて、伝統的工芸品産業振興協会を通じて、女性の若手職人や後継者の育成を支援する活動に寄付いたします。

Interview

Episode 01

江戸切子の繊細な色彩ときらめきに、世界を照らす女性の輝きを重ねて。
伝統工芸に携わる新世代の職人、三澤世奈さんを訪ねて東京・江戸川へ。
当代を誇る高い技術と卓越した感性を持つ三代秀石 堀口徹氏の元で研鑽を積み、日々真摯に硝子と向き合う三澤さんの「ものづくり」に注ぐ想いと、自身が選びとった人生に対するヴィジョンを語っていただきました。

株式会社堀口切子に所属している江戸切子職人です。2019年に堀口切子の新ブランド(SENA MISAWA)を立ち上げて制作のプロデュース、デザインを担当しています。コンセプトは、“日常に心地よいトーンの切子”。今までにないペールトーンの色合いやミニマルなデザインを取り入れたものを提案しています。

堀口切子を選んだ理由は?

物としての美しさやデザインが良いのはもちろんですが、それ(物の良さ)をどのように分かってもらうか、
ということにも力を注いでいるところに共感を覚えたので、こちらに入りたいと思いました。

江戸切子とは?

江戸切子とは江戸時代後期に始まったガラス工芸で現在は国の伝統的工芸品に指定されています。
定義はとてもシンプルで、
1つめが、ガラスであること。
2つめが、手作業で作っていること。
3つめが、主に回転道具を使用していること。
4つめが東京近郊で作られていること。
江戸切子は、色もデザインもとっても自由なものです。

ものづくりにおいて大切にしていることは?

美意識というものに関しては、良い悪いも誰かの主観が客観になっての評価だと思っているので、
自分が何が好きなのか、何が美しいと思うのかを自分自身で理解する事、深く問いただす事が大切だと思います。

それを追求したいって思うのは当たり前で、
技術を追求することはそこまで意識しなくても努力できるけど、自分が常にどんなことを美しいと思い、この先どんな物を作りたいか、そういうことを考える時間も必要だと思います。

今、世の女性に対して伝えたいメッセージは?

江戸切子職人という仕事に就いて本当にたくさんの喜びを貰って、自分が作る物に共感していただいたり喜んでいただいて、
そこから自分も喜びを得て、表現する事にすごく自信を得たと思っています。

自信がある無いに関わらず、今まで作る事がすごく大好きで続けてきたことで
自分が見てみたい物、それを実際に作ってみたい、見てみたいという衝動が自分の一番の根底にあると思っています。
自分が変わるにしろ、環境を変えるにしろ、アクションするのは自分だと思って行動しているので、
「今、自分がどうしたいか」ということに素直に、自分が本当にしたい選択を、自分が心地いいと思う選択をしていきたいなと強く思っています。

Works

Profile

三澤世奈 江戸切子職人。
1989年、群馬県に生まれる。明治大学商学部卒業。
大学在学中、三代秀石 堀口徹の作品に感銘を受け、門戸を叩く。
2014年、堀口切子 入社。
2019年7月より堀口切子の新ブランド「SENA MISAWA」の制作・プロデュースを担当。

Episode 02

― 国を超えて人々を魅了する日本の美しい心とクラフトマンシップ ―
まさにそのテーマを体現し、制作活動を行う作家、中里花子さん。
日本とアメリカの二拠点で、唐津焼にルーツをもちながら自由なスタイルの器を国内外に発信し続ける彼女のインスピレーションと人生の源を訪ね、佐賀県唐津市にあるアトリエへ。自然に囲まれ、かけがえのない人々との暮らしに育まれる、明るく情熱的、たおやかで自由な創造の風景を映像と言葉で綴ります。

器作家の中里花子です。唐津焼という元々桃山時代から伝えられた焼き物の文化が、地味な印象だったり、ちょっと古めかしいイメージがあり、その一方で、もっとモダンで今の時代にフィットした器を作りたいと思っていて、2007年に独自のブランドでもある「Monohanako」という工房を唐津に立ち上げました。その後に昔からずっと縁のあったアメリカにも拠点を据え、今は毎年日本とアメリカと2つの国を行き来しながら器を作っています。

中里さんが作る器のテーマとは?

どんな世界のどんな料理や生活空間にもすんなりと受け入れられる様なシンプルな器を作りたいと思っていて、
工業製品とはまた違った、手作りならではの温かみのあるような質感やろくろの勢い、
土のエネルギーなどを使い手に感じていただけるような器であったらと思っています。

二拠点で活動する中で感じる、日本のものづくりの良さとは?

日本を出たからこそ、日本の良さが分かったというか、自分を客観的に見るということも出来ましたし、それはものづくりにおいて、とても良いことだと思っています。
日本の器の使い方は、海外と比べても稀だという特殊だという事に気づいて、器の種類が多彩なんですね。
白、黒、ブルー…染付があったり、漆があったり、ガラスのものがあったり、そんな色んな器を同じ食卓に並べるというとても面白い文化があり、
季節やシチュエーションに応じて、器を変えたりする、すごく繊細な食文化と、器の使い方があるということに感心しました。

ものづくりにおいて大切にしているもの

今という時代を生きている自分にとっては、やはり現在を大切に思っていて、過去の素晴らしい芸術品や伝統からは、学べる事がたくさんありますが、私は伝統から学んだ事を“今”というフィルターを通して時代にフィットしたものづくりをするということが、工芸の仕事だと思っています。
ただ、美の本質は今も昔も大して変わらないと思っていて。
それは形とか目に見えるものではなくて、もしかしたら、人間の心のなかに宿るエネルギーみたいなものじゃないかなと思っています。

今、世の女性に対して伝えたいメッセージは?

自分の価値や能力を、他の誰かや世の中の基準で判断する必要は全くないと思っています。自分自身の可能性をポジティブに捉えて、
最初はハッタリや根拠のない自信だっていいんです。「まずは動く」こと。最初から実力がある人なんて誰もいないので。
ずっと何かを真剣にやっていたら、そのうちに自然と実力や自信も付いてくると思います。

Works

Profile

中里花子 器作家。1972年生まれ。
唐津に育ちテニスプレーヤーを目指し16歳で単身渡米、以後半生をアメリカで過ごす。
大学卒業後、日本の食文化に目覚め父の中里 隆より陶芸を学ぶ。
2007年自身の工房「monohanako」を唐津に設立。
現在は唐津とアメリカ・メーン州の二拠点で制作・個展活動を行なっている。

Episode 03

古くからお伊勢参りの宿場町として知られてきた歴史ある街、四日市。
ここに工房を構える伊勢根付職人の梶浦明日香さんはNHKのキャスターを経て、伝統工芸の魅力に魅せられて職人を志した異色の経歴の持ち主です。
「もう怪我なんて日常」と笑いながら大小様々な彫刻刀を手に、精巧極まりない作品を彫り続ける日々。
揺るぎない眼差しで自身と、作品と向き合う梶浦さんの情熱のありかを探りに、創造の場である古民家を訪ねました。

伊勢根付とは?

根付というのは着物の帯に引っ掛けて巾着とか印籠を下げるための道具で、
伊勢根付とはお伊勢参りのお土産として人々が誰かや自分の幸せを願って帰ったもので、
祈りや想いを込めた小さな彫刻と考えてもらえたらよいと思います。

梶浦さんが考える、伊勢根付の魅力とは?

根付用語で“なれ”が生まれると価値が増します。
使い込んでいって美しい色に“なれ”が生まれてくるのがすごく大切なことで、使い込んでいくという価値観は日本人は昔から持っていたもので、
戦後どんどん薄れてきてしまいましたが、たくさん使い込んでその人ならではの味や色になって行くことが、より素晴らしいとされるものですね。

伊勢根付職人を志したきっかけは?

元々は(アナウンサー時代に)ものづくりの職人さんを紹介するコーナーを担当していたんですが、
その中でほぼすべての職人さんに後継者がいないという現状を知りました。
自らの手で「こんなに素晴らしいでしょう」と言うことは職人にとってはちょっと野暮と考えられているのですが、
そうしないために、知られることなく素晴らしいものがなくなってしまうことに危機感を感じて、
だったら私が職人になって素晴らしさを伝えたいと思ったのが一番大きな理由ですね。

梶浦さんが代表を務める女性職人グループ「凛九」とは?

よりたくさんの人に伝統工芸を知ってもらうには伝統工芸の垣根を越えて手を結んで伝統工芸職人って素敵だと発信することが大切だと思っていて、東海三県で活動している若手女性職人のグループ「凛九」を結成しました。
女性だからこそ明るく楽しく、伝統工芸に対する愛情や熱意は誰にも負けないというところを、表現できたら伝統工芸の素晴らしさもよりたくさんの人に伝わるんじゃないかなと思いました。

ものづくりに取り組む中で感じたことを聞かせてください。

先人たちがこうやってずっと繋いできてくれた知識とか知恵とか、そこに込められた精神性みたいなものは、きっと未来の人に宝になる。
生きていると私以外でもいくらでも代わりはいて、本当に私じゃなきゃいけないのかというのはいつも疑問に思うところで、
でも、一人の私を大事にしてゆくことが結果的に良い物を生み出せるという価値観、
現実にその人はその人しかいないんだから一つの物を大切にという考え方は事実だと、正しい事だと思うんですよね。
もう一度日本人がそういう考え方を大切にしていったら、こうもっと生きやすくなると思います。

今、世の女性に対して伝えたいメッセージは?

今、日本で暮らしていると、若い方が素晴らしいかのような価値観にぶつかりますが、年齢を重ねたからこその価値は絶対あると思っていて、
そこをもっと誇らしく、年齢を重ねたからこそ自分が培ってきたものがあるからこそ素晴らしいという考え方も伝統工芸を通じてすごく学べたので、そういう考え方がもっと日本に広まるといいなと思います。

Works

Profile

梶浦明日香 伊勢根付職人。
NHK名古屋放送局・津放送局キャスター時代にさまざまな伝統職人を取材。
伝統工芸の素晴らしさやそこに込められた思いに感銘を受けるとともに、このままでは多くの伝統工芸が後継者不足のため失われてしまうと危機感を感じ職人の世界へ。2010年、国際根付彫刻会会長を務めていた三重県伊勢市の中川忠峰氏に弟子入りし、根付職人となる。
また次世代の若手職人の活動の幅を広げるべく、様々な伝統工芸を担う若手職人のグループ『凛九』や『常若』を結成。各地で展示会やワークショップを開くなど、新たな担い手の育成にも力を注ぐ。

NEWEpisode 04

5、6世紀頃、大陸からの渡来人が京都にてその技術を伝えたことが始まりと言われる西陣織。
古くよりデザインを考案する図案家、糸を染める糸染職人、糸を織機にかける整経職人、織る工程に携わる織屋など
様々な職人の協業により生み出されてきました。
今回取材した佐竹美都子さんは、これらの工程全体をプロデュースし、自身のブランド「かはひらこ」を主宰しています。
熟練の技を、現代の女性たちに向け着物や帯へと紡ぐその思いを語っていただきました。

西陣織とは?

西陣織は今年ちょうど555周年を迎えまして、もともと西陣織というのはうちの前にある船岡山という山が、応仁の乱の時代に山名宗全の西の陣ということで、その周りに能装束など宮中の衣、十二単の一番上に着る着物などを織る織司という職人がこの山の周りに住んでいたというところから西陣織と言われるようになりました。
うちはその中でも西陣織の礼装用の帯を中心としたメーカーでして、私は「かはひらこ」という、
やまとことばで蝶々を意味する現代の女性に向けた帯づくりを行っています。

かはひらことは?

かはひらこと言うのは、やまとことばで蝶々を意味するんですけれども、
アサギマダラアゲハという蝶々は2000km群れで海を渡るというのを聞いたり、
ブータンシボリアゲハという蝶々は一匹でヒマラヤ山脈を越えると言われていたり、
そういう過酷な中で生きる蝶のようにこの厳しい現代社会を生きる女性たちに着物という羽を持ってもらいたいという思いで、
かはひらこというブランド名にしました。

佐竹さんの役割とは?

西陣織というのはまずその基となる図案がありまして、そこから図案家と言われる図案を専門とした職人さんに製造を行ってもらい、
その製図から紋図といって機にかけた時にその折柄がきちんと出るように旗を動かす設計図みたいなものがあるのですが、
それを設計したのちに、色系を染める職人さんだとか縦糸を染める職人さんとか縦糸を機にかける職人さんだとか、様々な工程があるのですが、
帯屋という立場とは実際はプロデューサー的な、一本の帯をこういう風に仕上げたいというすべての職人を扱いながら、
自分の思う帯に仕上げるのが帯屋になります。
私の方では、まず図案ですね、デザインの構成と、織るところ、仕上げ、配色決めを自分の思う帯に仕上がるように行っております。

次の世代に繋げていくことを意識しているのでしょうか?

私自身もこの西陣という長い歴史、一本の帯でというと、その長い縦糸に対して一時代ですね、
もう一本の色糸を織り込んでいるような立場だなといつも思うので、この先続く織物が少しでも綺麗なものになるように、
きれいな色糸を一本入れられたらいいなという気持ちでやっていますので、
次の世代にも頂いたものは続けられるように返したいなと思っています。

今、世の女性に対して伝えたいメッセージは?

人の祈りや願いとか、思いの強さというのがどんなポジションにいてもどんな状況にいても、
表現し続けることということが未来へのエネルギーになるのではないかなといつも思っています。

Works

Profile

佐竹美都子 株式会社西陣坐佐織 代表取締役。
同志社大学を卒業後、一般企業勤務を経て学生時代から続けてきたセーリング競技で2004年アテネオリンピックに日本代表として出場。
2005年より家業の西陣織製造業に従事し、2012年株式会社西陣坐佐織設立。
翌年、オリジナルブランド「かはひらこ」を立ち上げる。
華道 小松流師範、能楽観世流、煎茶道など和の文化にも造詣が深い。趣味はサーフィン。

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